選択肢が無い2006/08/23 19:21

実の無いパフォーマンスに終始し「自民党をふっ壊す」どころか、
結局、思いつきで日本社会の枠組みの一部を壊しただけで
何もかも中途半端なまま颯爽と勇退して行く小泉氏の後任者には、
崩壊へのタガを外された日本の建て直しという、とてつもなく重い
命題が与えられているのだが、最有力候補の安倍氏を筆頭に
日本の未来を託せる人物など、どこにも見当らない。
背筋の凍る思いとは正にこのことだろう。

こんな「究極の選択」を余儀なくされる状況の中で、例えば森政権時代
のように凡庸な人物が凡庸な枠内で大人しく「首相ごっこ」をするに
留まるならまだ実害も少ないが、勝ち組に相乗りしようとする人々からの
圧倒的支持に思い上った安倍氏などは、慎重な論議も無しに人気取りの
改憲を主張し始めている。
そして、その危さを指摘する声を上げる勢力が一向に出てこないのも
気掛りでならない。
小泉流ワンフレーズ政治に踊らされた人々が多数居たことを見ても
この日本では考えることを放棄する人口が急増していることが判るが、
自分を大人物と錯覚している凡人に振り回されることに国民が抵抗しない
としたら、この国の命運は程なく尽きてしまうに違いない。