総選挙の情勢2005/09/04 14:54

いつも思うのだが、新聞社がサンプリング調査の結果を
既成事実の様に「○○党優勢」などと一面で報道するが、
これって無責任過ぎませんか?
例えば、「どうせ又自民党が優勢だから投票しても無駄」とか
「○○党の主張が、やっぱり正しい」などと思ってしまう人たちが
必ず居るだろうし、それが結果的に選挙の趨勢を決めてしまうことに
成りかねない。浮動層が投票行動をしなければ、一部の宗教団体や
必ず投票する極端に保守的な人たちの意見だけでこの国の方向性が
決まってしまうのだ。
自分なりの確固たる意見を持っていない人間が多い日本人にとっては
こんな報道は百害あって一利なしだと思う。
こんな他人事の様な分析に労力を掛けている暇があったら
マスコミの使命として、今度の選挙の意味であるとか
ここで国民がする選択が自分たちにどうふり掛かってくるのか、
だから投票をしなければ自分の首を絞めることになるのだ
とかを繰り返し報道するべきではないだろうか。

小泉劇場2005/09/05 13:17

確かに、近年のこれまでの政治家とは違い
国民の受けを意識したアプローチを行なうところは
目新しい。
しかし、「劇場政治」というキーワードに端的に
表わされているように国民は劇を鑑賞している場合
ではなく、本来は主役にならなくてはならないはず。
小泉劇場の欺瞞とごまかしに、我々はいいかげん
気付かなければならない。
大衆受けのする発言ばかりして本質を語らない、
いわゆるポピュリズム政治家は昔から日本にも居たが、
その人たちはすべて日本の政治史上暗寓主導者
として記憶されているのだ。

イメージや口先だけでは決して日本は変わらない。
日本の将来を思ったら夜も眠れなくなる様な、
「まとも」な政治家はいったいどこに居るのだろう。
こうした論点を展開し自民党のごまかしを追求
出来ないでいる野党は、いったい何をやっているのだ
と言いたい。

改革を失速させるな2005/09/06 13:40

と、自公がしきりにプロパガンダしているけど、
そもそも、いったいいつ改革を「加速」させていたんだろう?
4年半もの間、国民に政治改革の期待だけさせて
何の成果も挙げられなかった小泉政治が、いよいよ
任期切れに迫られて、形だけの「改革」成果を残そうとしたのが、
今回の郵政民営化法案。
このレベルの内容を改革と言うのなら、とっくの昔、
4年前に実行出来ていたはず。

旧態然とした自民党を内部から変えるのには
膨大なエネルギーが必要なことは理解出来るし、
小泉氏が何も努力をして来なかったと言うつもりはない。
しかし、論旨のすり替え・ごまかしだけは、何としても許せない。
ごまかし=従来の自民党の手法 を平然と行なって、何が改革か。
国民を騙さず、正々堂々と努力の内容と限界を示すのが
総理大臣としての最低限の義務ではないか。
公明党に到っては、連立を組んで単に死に体の自民党を延命させる
手助けをして来たに過ぎない。
その意味で真の改革を阻害しつづけて来た公明党が、
改革を失速させるなと言うのは、チャンチャラおかしな話。

蛇足だが、ホリエモンが演説の最後に
「比例区は公明党へ」と言ったのには驚いた。
改革の旗手面をしているが、結局は自公戦略に組み込まれた
ただのタレント候補なのだということが良く判った。
たぶん、落選してもライブドアの宣伝としては十分な効果があると
計算しているのだろうけど。

何か勘違いしてるのでは?2005/09/06 17:18

宗教系雑誌の車内中吊り広告。
なんたら会長が、どこかの外国人と握手をしている。
いつも思うのだが、何ですかこれ?
公共の空間に、こんなワケもわからないものを
堂々と掲示しないで欲しい。
はっきり言って、目障りです。

なぜ小泉?2005/09/08 09:54

財政を破綻させ、
アジア外交を壊滅させ、
道路公団族議員の既得権を温存させ、
ご自分の趣味の郵政民営化を「改革」とすり替え、
来年には何があろうと退陣すると公言している。

なぜ小泉を支持するのか?
街頭演説では韓流ドラマに夢中になる様なおばさま達に
受けが良いそうだ。
あと、「何となく改革してくれそうだから」という
20代、30代の若者。
おまえら、もっと真剣に考えろよ!!
年金どうすんだよ。
日本の将来、自分らの暮らしがどうなるのかを
真剣に考えないなら、一票を行使するなと言いたい。

喫茶店で聞こえた会話2005/09/09 18:25

「ねぇ、今度の投票どうする?」
「やっぱり小泉さんでしょ」
「そうねぇ、改革でがんばっているからね」
「郵政民営化だっけ?」
「そうそう、郵政民営化」
「何が良くなるの?」
「さぁ…」
「とにかく、改革よ改革」

-合掌。

投票に行ってきました2005/09/11 15:28

午前中に投票に行ってきた。
いつもより、やはり出足は良い模様。
NHKの腕章を付けた人が出口調査に来ていたが、
結局声を掛けて来なかった。
あれって、何人に1回とか統計的に意味のある区切りで
聞き取り調査をしているのかな?
わしの近所では30分ほど前から
ものすごい雷雨となってしまった。
投票に影響しなければ良いが…。

総選挙結果2005/09/12 01:13

自民圧勝なんですと。
この国の人々は、深く考えることを放棄してしまったのだろうか?
まんまと小泉首相の絶叫型政治に取り込まれてしまった。
なんとカリスマ型指導者に弱い国民なのだろう。
独裁者にとっては、これほど御し易い大衆も居ないと言える。
言い換えると、純朴でお人好しの国民ばかり。
「欲しがりません、勝つまでは」の時代と同じく
これから小泉政治が信任を得たとして行う、うわべだけの「改革」
の結果として生じる、弱者への負担増/切り捨てに黙々と耐えて行く道を
自ら選択してしまった事に果たして気付いているのだろうか?

それにしても、稚拙な選挙戦略で議席を減らしてしまった
民主党の責任は限りなく重い。

日本人の大きな欠点2005/09/13 19:44

明らかに熱し易く冷め易いところ、
言い換えると「無責任」な国民だと、つくづく思う。

今回の選挙で、あんなに小泉氏の演説に熱狂した人たちは
たぶん、もうテンションが下がってしまっている。
冷静になるのは良いことだが、
日本人の場合、ここから「無関心」に移行してしまう。
結果、政治家への白紙委任と同じことになり、
日本の政治は国民不在のまま永田町力学に沿って進行して行く。
「無責任」な投票は、もう止めにして欲しい。
小泉氏に強力な権力を与える投票行動をした以上、
国民はその行動を厳しくチェックする義務を背負っている。

日本を、あきらめない2005/09/14 08:49

という民主党の選挙スローガン。
いったい誰が考えたのだろう?
今になって見れば、あたかも民主党自身が
「選挙は劣勢だが、最後まであきらめない」
と言っていたかの様だ。
このスローガン自体、最初から国民の感覚と乖離
していたのだろう。
そもそも、民主党には参謀と呼べる人が居るのだろうか?
今回の選挙結果は正にマーケティング力の差によるもの
であるとも言える。